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木材の種類と材質 一覧表

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樹種名 科 目 産 地 色 調 性 質
アルダー カバノキ科ハンノキ族広葉樹。 太平洋の北西海岸やヨーロッパに生息 辺心材の差はあまりなく、淡い紅褐色を呈す。 広葉樹にしては比較的柔らかい材で、加工性には優れる。特にロクロ加工に適す。乾燥は速く、材の安定性は良好。
ウォールナット クルミ科 Juglans属の落葉広葉樹 アメリカ東部及びカナダのオンタリオ州など。特に、ミズーリー、オハイオ、インディアナなどが主産地。 心辺材の区分は明瞭。辺材は乳白色から灰紫色、心材は紫色を帯びた薄褐色から濃褐色。不規則な濃淡の縞を有することが多い。 木質はやや重硬で、狂いが少ない。木肌はやや粗いが、ペンキやステインによくなじみ、艶出し加工で美しく仕上がる。加工性も良く、釘打ちやネジ、接着の強度が保たれる。
C・ポプラ(アスペン) ヤナギ科の落葉広葉樹 アメリカ全域。産出は主に北東部に限られる。 辺材は白~黄白色で広い。心材は淡渇色。 材質は軽くて弱く、やや軟らかい。耐朽性は低い。切削すると材が毛羽立ち、仕上げに手間を要することがある。
スギ(杉) スギ科スギ属の常緑針葉樹 日本特産の代表的な樹種で、本州北部から南は屋久島まで生育する。 辺心材の境界は明瞭で、辺材は白色、心材は淡紅色から赤褐色、時に黒褐色を帯びる。 やや軽軟で、比較的狂いは少なく、切削などの加工は容易。
ナラ(オーク) ブナ科コナラ属の落葉広葉樹 中国東北部、モンゴル、日本、ロシア、朝鮮、北米、ヨーロッパ 辺材は灰白色、心材は暗灰褐色。柾目面に虎斑(とらふ)が現われる。 材は重硬で、切削などの加工は困難。乾燥は難しい。硬くて割れやすいので、釘打ちの際には予備穴が必要。樹齢100年を超すホワイトオークの柾目を使った、ウイスキー用の樽は有名である。
ヒノキ(檜) ヒノキ科ヒノキ属の針葉樹 日本特産種で、本州中部から四国、九州を経て屋久島に分布。 辺心材の差ははっきりしないことが多く、辺材は淡い黄白色、心材は黄白色ないし淡紅色。 木理は通直で均質。狂いが少なく、加工性は良い。耐湿、耐水性が良く、保存性が高い。
PCメープル カエデ科の落葉広葉樹 カナダ及びアメリカ北東部。 辺材は淡い灰白色、心材は灰色を帯びた黄褐色。 材質は重硬で肌目は緻密。削る際に逆目がおきやすい。加工はやや難いがステインやつや出し加工で美しく仕上がる。接着性も良い。
フィンランドバーチ 白樺で樺の木科 フィンランド 辺心材の境界は不明瞭で、全体に白色から淡い褐色を呈す。 木質はやや重硬で強度がある。肌目はきめ細かく、材面の仕上がり、着色性は良好。 加工性・乾燥性は比較的良い。
ブビンガ マメ科 Guibourtia 属の広葉樹 カメルーン、ガボンなどの熱帯アフリカが産地。 辺心材の差は明瞭で、心材は赤褐色で赤ないし桃褐色の縞が現れる。辺材は淡色。 木質は重硬で加工や乾燥は困難。強度があり、折れや裂けに対しても粘りがある。耐久性に優れ、特に白蟻などの虫害に強い。
ブラックチェリー バラ科サクラ属の広葉樹。 アメリカの東部全域。 辺心材の区別は明瞭で、辺材は黄白色から乳白色、心材は淡い紅褐色から濃い紅褐色を呈する。使い込むほどに飴色に変色し、高級感がある。 木質はやや軽軟で加工は容易。木肌は緻密で表面の仕上がりは美しい。入り皮が入ることが多いのが難点。心材は耐久性がある。
マホガニー センダン科の広葉樹。 中米及び南米に分布。 辺心材の区分は明瞭で、辺材は黄色っぽく、心材は淡紅褐色から淡橙褐色を呈し、金色の光沢がある。 長い間、光にさらすと色合いが濃くなる。 材の加工性や寸法安定性、耐久性など優れている。また、天然乾燥の速度も速く、狂いや割裂も少ない。
メープル カエデ科の落葉広葉樹。 カナダ及びアメリカ北東部。 辺材は淡い灰白色、心材は灰色を帯びた黄褐色。 材質は重硬で肌目は緻密。加工はやや難いがステインやつや出し加工で美しく仕上がる。接着性も良い。